袈裟にコーヒーや水をこぼしてしまった!そんなときの応急処置とは?【ナオシチの法衣袈裟お悩み相談箱】

お悩み

袈裟にコーヒーや水をこぼしてしまったときの応急処置はありますか?

回答

お参りでは、檀家さんや他のお寺の方よりお茶やコーヒーを頂くこともあるかと思います。すると、つい手が滑って着ている法衣や袈裟にこぼしてしまった……といった経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで、今回は法衣袈裟にお茶やコーヒーなどの水分をこぼしてしまったときの応急処置や、その後の対処法をご紹介します。

一番やってはいけないのは「こする」こと

こぼしてしまったときについついやってしまうのが、手やティッシュで法衣袈裟の布地を擦(こす)ってしまうことです。

擦ると汚れが拡大するのはもちろん、繊維が歪んでしまいます。法衣袈裟の布地は、糸がタテヨコ絡むように編まれています。擦ることによって編まれている糸が歪んでしまい、伴って生地そのものや模様が歪んで見えるようになります。また、一度歪んでしまうと修復も難しいので、擦ることだけはやめていただきたいです。

足袋を擦るのは大丈夫?

同様の質問として、足袋の汚れを落とすときに擦るのは問題ないか?という質問をいただきます。答えは、足袋裏については擦ってもOKです。

むしろ、擦ることで汚れを拡散させ取りやすくするとも言え、また、足袋裏の場合は生地が頑丈にできているので擦っても問題ありません。

理想的な対処法は?

基本的には何も触らないのが一番安全です。その後に重要な予定が控えているなど、どうしても目立たないようにしたい場合は、生地にタオルを置き、擦らずポンポンと叩き出すようなイメージで水分を取り除いてください。

なお、一度ついたシミを完全に取り除には、大掛かりな修復作業が必要な場合もあります。まずはお早めに、ナオシチまでご相談いただくことをオススメします。

この記事を書いた人

直七法衣店 四代目 川勝顕悟


法衣袈裟のお悩み解決!
法衣袈裟コンシェルジュ 四代目ナオシチに
いつでもなんなりとご相談ください
合掌
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