お彼岸シーズンに着用できる輪袈裟。二河白道輪袈裟のご紹介

春のお彼岸シーズンがやってまいりました。各地の寺院ではお彼岸の法要がおつとまりのことと思います。お彼岸といえば「二河白道のたとえ」を連想される方も多いのではないでしょうか?

この世を表す東の岸と、お浄土を表す西の岸の間に立ちはだかる豪炎と荒波。そしてその間にある細くて白い道……。二河白道のたとえは、浄土へ至ることの難しさを視覚的に表しています。

今回、ご紹介させていただく商品は、そんな二河白道を表現した「二河白道 輪袈裟」です。


輪袈裟|二河白道
¥30,000

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デザインのポイント

水を「瑠璃紺」、火を「蘇芳」で表現

二河白道図で表現された「貪慾(とんよく)の荒波、瞋恚(しんに)の豪炎」を、輪袈裟では「瑠璃紺、蘇芳」の伝統的な色合いで表現しました。

貪慾(とんよく)は「尽きることのない私達の欲望」、瞋恚(しんに)は「怒れる私達の心」を意味します。

まず、貪慾を表す荒波は、「瑠璃紺(るりこん)」と呼ばれる艶のある深い紫みの紺色で表現。「瑠璃紺」は、仏教用語であり、仏の髪や仏国土の色とされます。あらかじめ紺に染めたものを蒸気で蒸し、やや明るく染めた色で、江戸時代に小袖の色として流行しました。

そして、瞋恚を表す豪炎は「蘇芳(すおう)」と呼ばれる、黒みを帯びた赤色で表現。染料となる植物の名前で、インド、マレー半島が原産地のマメ科スオウの樹皮から色をだしています。『今昔物語』では凝固しかけた血液の表現にも使われ、平安貴族に愛用され高貴な色でした。次第に一般化し、紫の代用としても使われています。

仏さまと私の出遇いを表現

「瑠璃紺」と「蘇芳」で表現された2つの模様の間を縫うように走るのが、悟りへの道である「白道」です。

また、輪袈裟の首の部分には白道を渡りきった”私”が、仏さまと出遇わせていただく様子もあしらっています。善導大師は「観無量寿経」において『煩悩にまみれた私たちでも、一心に念じれば「悟りの彼岸」に至ることができる』と説いています。

二河白道は、今まさに往生する人を阿弥陀仏が迎える様子を表しているといえるでしょう。輪袈裟では、そうした私と仏さまの出遇いを表現させていただきました。

各宗派の輪袈裟・半袈裟、式章も

二河白道輪袈裟は、浄土真宗本願寺派の「下り藤紋」入からはじまり、真宗大谷派、浄土/真言/天台宗などにも対応しています。

2024年3月現在、中央に白い「白道」入は、浄土真宗本願寺派のみですが、他宗さんの袈裟にも白道入で対応できるよう検討しております。

ご興味ございましたら、ナオシチにぜひご相談くださいませ。合掌

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この記事を書いた人

直七法衣店 四代目 川勝顕悟


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