6月を迎え、段々と暑くなってきましたね。気温の上昇とともに、日焼け止めや紫外線対策グッズの出番が増えるこの頃です。
さて、肌の日焼けは夏の時期の「あるある」ですが、皆さまが日々のお参りで着用されている布袍(ふほう)も日焼けをすることはご存知でしょうか?今回は、そんな布袍と日焼けについてお話ししたいと思います。
布袍が日焼けする原因は?
冒頭では「日焼け」という表現を使いましたが、正確に表現すると「色落ち」です。
一般的な黒色の服もそうかもしれませんが、法衣に使用されている素材や染料が紫外線にさらされると化学反応で色の分子が分解され、色落ちしてしまいます。また、洗濯を繰り返すことでも色落ちします。
当然ですが、布袍が色落ちすると黒色の色味が購入当初よりも薄まります。特に、紫外線が当たりやすい背中の部分を中心に色が薄くなっていることが多いようですね。
日焼けした布袍はどうすればよい?
さて、せっかく新調した布袍が色落ちしてしまうのは残念ですよね。では、色落ちしてしまった場合はどうすればよいのでしょうか?そこで、正絹の布袍を着用されている方におすすめさせていただきたいのが「染め直し」です。
染め直しは潤色(じゅんしょく)と呼ばれ、一度布袍をほどいてバラバラの状態にして、洗い張りを経て染め直しを行います。その後、もう一度布袍に仕立て上げます。
化学繊維の布袍を購入するくらいの費用がかかりますが、傷んだ正絹の布袍をほぼ新品の状態に戻すことができます。
一方、化学繊維は生地の性質上、染め直しができません。あまりに色落ちした化学繊維の布袍の場合は、新調をご提案させていただいています。
お気軽にご相談ください
みなさまがこれまで大切にしてこられた法衣袈裟。これからもできるだけ末永く着用したいですよね。ナオシチではそんなみなさまの想いを応援しています。
染め直しはもちろん、この機会にほつれや傷みなど他の部分も、修復をさせていただくこともできます。ちょうど冬物の布袍がしまわれる時期でもあります。この機会に、ぜひ布袍の状態をチェックしていただき、もし気になる箇所があればメンテナンスをご検討ください。
また、染め直しやメンテナンスについてご不明な点があれば、どうぞお気軽に「ナオシチLINE」までご相談ください!
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