得度習礼を受ける際は、得度用の中啓、念珠等が必要です。

法衣袈裟には様々な模様や種類があります。得度を受ける際には法衣袈裟にも指定があるのをご存知でしょうか?

得度習礼を受ける際には最初に必ずチェックされるので、準備の際に確認しておきましょう。今回は、特に間違いが多い得度用の中啓(ちゅうけい)と念珠についてご説明いたします。

得度用の中啓

中啓。得度習礼では、一番左側のものだけが使用できる。

得度用の中啓は金銀無地のものが指定されています(表面が金色無地、裏面が銀色です)。

中啓には様々な柄や模様があしらわれているものがありますが、それらは習礼中、使用することはできませんのでご注意ください。

得度用の念珠

お念珠については、特に双輪念珠において指定があります。写真のものが得度用ですが、一般的な双輪念珠との違いはわかりますでしょうか?

答えは、房の素材にあります。得度用では房に簡易的な素材が用いられています。

また、双輪念珠のなかには、頭房(かしらぶさ)と呼ばれる丸型のボンボンがついているものがありますが、本願寺派では主に頭房がないものが使われます。

お寺にある本式のものを持っていったら習礼で使用できなかった……といった事例も度々聞きますので、今お使いの双輪念珠が得度習礼で使用できるかどうか、今一度お確かめください。

なお、単念珠については特に珠の色やデザイン等の指定はありません。普段からお使いのものをお持ちいただければと思います。

準備には余裕を持って

中啓やお念珠に限らず、得度習礼を受ける際は余裕を持って準備を行うことをおすすめします。というのも、直前になって必要なものが足りていなかったり、得度用のものでないものを準備していることに気づいたりした場合、その時点で法衣店に手配しても在庫があるとは限らないからです。

ナオシチとしても在庫確保に努めておりますが、万が一在庫がない場合はお取り寄せとなり、それ相応のお時間をいただく場合もございます。

その影響で得度習礼の時期を遅らせることになった……というようなことにならないためにも、準備は早め早めに行っておきましょう。

ご不明なことがあればお気軽にご相談ください!

白帯はマジックベルトではないものを使用する

今回、ご説明した中啓や念珠以外にも、例えば白帯はマジックベルトのものが使用できなかったり、五条袈裟や輪袈裟は無地(墨袈裟)を着用する必要があったりと、さまざまな決まりがあります。(得度用の法衣袈裟については、こちらもご覧ください)

得度習礼の準備を進める中で、ご不明な点や疑問に思ったことがありましたら、どうぞお気軽にナオシチLINEまでご相談いただければと思います!

この記事を書いた人

直七法衣店 四代目 川勝顕悟


法衣袈裟のお悩み解決!
法衣袈裟コンシェルジュ 四代目ナオシチに
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合掌
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