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カルピス畳袈裟/式章/華葩 ② オーダーメイド承りました

先月 2019/7/7 は、カルピス発売100周年。

前編の最後で出てきた「五味」の話 https://naoshichi-kyoto.jp/blog/calpis-kaiun-kesa-shikisyou-keha/ を、少し掘り下げたいと思います。

 

◎ 五味

涅槃経では、牛乳を精製するときにできる「乳(にゅう)・酪(らく)・生酥(しょうそ)・熟酥(じゅくそ)・醍醐(だいご)」の五つの味をいいます。カッコ書きは、サンスクリット語での読み方です。ちなみにヒンズー教では、この五味を混ぜてお供えをします。

● 乳:牛乳(クシーラ)
● 酪:ヨーグルト(ダディ)
● 生酥:生バター(ナヴァ=ニータ)
● 熟酥:精製バター(ゴーラ)
● 醍醐:チーズ(サルピル=マンダ)

 

◎ 天台宗における「五味」

天台宗の天台大師である智顗(ちぎ 538-597年没)は、この五味を「一代五時(いちだいごじ)」に当てはめ、天台宗の立場から経典を分類分別しました。

一代五時とは、釈尊の説法を次の5つの時期に分けて考えることをいいます。
● 乳:華厳時(華厳経を説いた時期)
● 酪:方等時(方等経を説いた時期)
● 生酥:阿含時(阿含経を説いた時期)
● 熟酥:般若時(般若経を説いた時期)
● 醍醐:法華涅槃時(法華経および涅槃経を説いた時期)

 

◎ 醍醐味

『大般涅槃経』五味相生の譬(ごみそうしょうのたとえ) には、このような一節があります。

「牛より乳を出し、乳より酪を出し、酪より生蘇を出し、生蘇より熟酥を出し、熟酥より醍醐を出す、醍醐は最上なり」

「醍醐は最上なり」。現代でも「物事の本当のおもしろさ(最上)」の意味で使う「醍醐味」という言葉は、ここからきているんですね。

 

◎ 仏教用語と現代語

「醍醐味」の他にも「三昧」や「方便」など、現代において日常語として使われている仏教用語は多くあります。

日本は無宗教や寺離れと言われることもあります。しかし私は、宗教が日常に根付き、当たり前になりすぎて、近くにあることすら感じなくなっている、とも思います。

いかんせん、宗教を今一度意識し考えることは、これからの時代、より大切なことではないでしょうか。

 
合掌
直七法衣店 四代目 川勝顕悟

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