
お悩み
Q.黒色の輪袈裟ってありますか?

回答
A.いろいろあるんです!
「得度用だけじゃない」黒の輪袈裟
「黒の輪袈裟ってありますか?」
最近、こうしたご相談をよくいただきます。
地域により、黒の輪袈裟をよく使われる地域もありますが、一般的には、得度で着用する「無地の墨輪袈裟」が馴染み深いでしょうか。
しかし実は、無地だけでなく、模様が入った墨輪袈裟もあるんです!
市松模様の墨輪袈裟

最初にご紹介するのは、直七オリジナル「市松模様」の墨輪袈裟です。模様のない得度用の墨輪袈裟と違い、光の当たり具合によってオシャレな市松の模様が浮かび上がるような織りになっています。
なお、市松模様は墨色以外にも、鉛丹(えんたん/オレンジ系)、京藤(きょうふじ/紫系)、白銅(はくどう/グレー系)など、豊富なカラーバリエーションがあります。
桧垣柄の墨輪袈裟

また、市松文様の他にも桧垣柄をあしらった墨輪袈裟もあります。こちらは、檜の薄板を斜めに組んだ垣根の様子を文様化したもので、古来から用いられているデザインです。
規則的に並ぶ様は「礼儀を尽くす・礼儀を重んじる」を意味し、規則正しい斜線の連なりは、見る人に静かな秩序と美しさを印象づけます。
絽(ろ)織の墨輪袈裟


さらには、透け感ある横縞の模様「絽(ろ)」をあしらった輪袈裟も。
横縞のシンプルな絽模様のほか、桧垣柄と組み合わせたタイプもあり、より立体的で奥行きのある表情を楽しんでいただけます。
無地の墨輪袈裟(得度用)

もちろん、得度習礼を受けられる方には「無地」の略式の畳(ジャバラでない2つ折)の墨輪袈裟が必要です。
先にご紹介した「模様入り」の輪袈裟は得度では認められていませんので、ご注意ください。
みなさまの装いに、ふさわしい黒を
黒という色は、制約があるようで、実はとても自由です。落ち着きと格式を保ちながら、模様や織りにより、さりげない個性を表現できます。
「ただ黒い」では終わらない、 見る人が奥ゆかしい美しさを感じる…ナオシチは、そんな黒の輪袈裟をご提案しています。
ご注文・ご相談は是非ナオシチまで!
今回ご紹介した輪袈裟は、ナオシチのオンラインショップでもお求めいただけます。
色柄のご相談や、宗派に応じたご不明点などは、ナオシチ公式LINEからぜひ。貴方にふさわしい輪袈裟選びをお手伝いいたします!