法事やお通夜のときなど、頻繁に着用させていただく黒衣。
畳む機会も必然的に多いので、正しい畳み方を心得ておきたいですよね。
また、得度習礼中の課題の一つにお袈裟の畳み方があり、習礼へ行くまでに黒衣や布袍を正しく畳めるようマスターしておく必要があります。
そこで、今回は写真と動画を添えて、黒衣の畳み方をご説明いたします。
動画による解説(YouTube)も行っていますので、こちらも併せてぜひご覧ください。
8工程!黒衣の畳み方
1黒衣の上側を自分の右側に置く
2右脇のラインを折り目なく、きっちり揃える
3左脇のラインを折り目なく、きっちり揃える
4袖を「左→右」の順で折り重ねる
5襟側から裾側へ、半分に折る
6胴側を持ち、ひっくり返す
7裾のヒダを整える
8胴側から襟側へ半分に折り、完成!
それでは、順番に見ていきましょう。
1 黒衣の上側を自分の右側に置く
2 右脇のラインを折り目なく、きっちり揃える
動画による解説(YouTube)は→ こちら
3 左脇のラインを折り目なく、きっちり揃える
※衣の表面のシワを伸ばすときは手のひらでは脂がつくので手の甲で伸ばす
左紐と右紐を平行に
4 袖を「左→右」の順で折り重ねる
5 襟側から裾側へ、半分に折る
6 胴側を持ち、ひっくり返す
動画による解説(YouTube)は→ こちら
7 裾のヒダを整える
※横のラインもきっちりと揃える
8 胴側から襟側へ、半分に折る
完成!
まとめ
今回は、黒衣の畳み方をご説明しました。手順はそこまで多くなく、慣れれば2分程度で畳むことができるようになります。
得度習礼では、習礼中の課題にお経のおつとめや御文章の拝読といったものがありますが、その中に「衣体の畳み方」というものがあり、黒衣や布袍を正しく畳めているかチェックされます。
また、習礼中に寝泊まりする部屋には「衣体箱」と呼ばれるものがあり、そこに黒衣や布袍、中啓や念珠を指定された順番で収納する必要があります。事前に畳み方を繰り返し練習し、習礼までにマスターしておけば慌てずに済むかもしれません。
他の法衣袈裟の着方・畳み方も随時動画や記事にて配信予定です。一覧にない着方・畳み方は、ご要望あらば追加しますので、ぜひお伝えください。
法衣袈裟の着方・畳み方一覧は→ こちら(随時更新)