【得度】浄土真宗の僧侶になるには?|得度を受けるまでの流れと概要

全国各地でご活躍されている浄土真宗本願寺派の僧侶。そんな僧侶にはどうやってなるのでしょうか?

今回は、浄土真宗本願寺派の僧侶になるために必要なことについてお話しさせていただきます。

得度とは?(浄土真宗本願寺派の得度について)

浄土真宗本願寺派の僧侶になるためには「得度(とくど)」と呼ばれる手続きを経る必要があります。

一般的には「得度をする」と表現することが多いです。浄土真宗の宗祖である親鸞聖人は9歳のときに比叡山で得度を受けられました。

僧侶になると聞くと、一般的には「修行」のイメージが強いと思いますが、浄土真宗では修行は行いません。

とはいえ、誰でも得度を受けられるわけではなく、得度を受ける前に「得度考査」や「得度習礼」といった研修や試験を経る必要があります。

得度を受けるまでの流れ

得度を受ける前に得度習礼を受講する必要があることは前述の通りですが、その得度習礼についても、急にお願いすれば誰でも受講できるものではありません。

得度を受けるまでに、ざっくりと

(1)所属寺の住職から許可を受ける
(2)「得度講習会」を受ける
(3)「得度考査」に合格する
(4)「得度習礼」を受講する
(5)「得度」を受式する

という5つのステップを踏む必要があります。

得度の期間、時期

例えば、浄土真宗本願寺派公式webサイトによると、2024年は下記日程で行われます。

・得度講習会、得度考査
5月、6月、9月、10月、11月、1月

・得度習礼
6月、8月、9月、10月、12月、2月、3月

開催場所は、得度講習会と得度考査は全国各地の宗務所または西山別院、得度習礼は西山別院です。(参考:https://www.hongwanji.or.jp/news/cat4/002169.html

なので、仮に8月のお盆までに得度を受け僧侶になろうと決意されたならば、

(1)6月28日、29日に行われる得度講習会を受ける
(2)6月30日に行われる得度考査に合格する
(3)7月30日〜8月9日まで得度習礼を受ける
(4)8月9日に西本願寺で得度を受ける

と進んでいかなければいけません。

また、それぞれの講習会や考査、得度習礼には申込み締切日が有り、いずれも1か月前です。また、昨今は希望の日程が既にいっぱいで、得度習礼を受けられない場合もあるようです。

ですので、得度に関する準備や申込みは早め早めに行っておくことが重要ですね。

西山別院までのアクセス(交通手段)

浄土真宗本願寺派の得度習礼は、京都市西京区にある本願寺西山別院の境内で行われます。

西山別院は阪急の桂駅から徒歩10分程度のところにあり、JR京都駅からであれば地下鉄と阪急を乗り継いで約20分程度です。

ただ、得度習礼の行きと帰りは大きな荷物を抱えて移動する必要があり、また行きに関しては朝のラッシュ時に移動することもあるので、可能であれば自家用車やタクシーで移動するのが良いでしょう。

なお、ナオシチの得度セットを購入いただいた方には、前日宿泊のホテルや、当日西山別院への交通手段のサポートもさせていただきます。

得度習礼の生活とは?

ここまで、浄土真宗本願寺派における得度と、そこに至るまでの段階についてのあらましを説明させていただきました。

また、得度を検討されている皆さまは、得度習礼の10日間でどういった生活をするのか?や、どういった準備が必要なのか?持ち物は?といったことも気になられるかと思います。

そこで次回以降は、2022年に得度された方をゲストに迎え、得度に関することをあれこれとお尋ねしてみたいと思います。

この記事を書いた人

直七法衣店 四代目 川勝顕悟


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合掌
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