◎ 僧侶のお参りスタイル
普段のお参り、みなさんはどのような格好でしょうか?地域や宗派によって様々ですが、浄土真宗本願寺派でいうと「布袍白衣に襦袢足袋」が標準ですかね。地域によっては、スーツに布袍や、作務衣のようなパンツに布袍なども見かけます。
◎ 浄土真宗本願寺派の基本的な被着法
浄土真宗本願寺派のホームページには『衣体を着用のときは、白衣(はくえ:白服びゃくふく)・白襦袢(しろじゅばん)・白帯(はくたい:白衣用の白い帯)・白足袋(しろたび)を用いる。ただし、布袍・輪袈裟の場合は、俗服または洋服の上に着用してもよい。』(浄土真宗本願寺派 勤式指導所ホームページより転載 http://gonshiki.hongwanji.or.jp)とあります。布袍の下は、ある程度自由のようですね。
◎ 布袍白衣に「俗袴」
でも僕がいいなぁと思う服装は、布袍白衣に「俗袴」です。襟元は襦袢白衣布袍のラインがビシッと揃い、足元の裾は袴でバシッと。袴一つで正式感がでます。格好いい。格好も大事だと思います。
もう一つ俗袴のいいところは、白衣の裾の見栄えを気にしなくていいところです。立って座って動いていると、どうしても白衣の裾のラインが左右ずれてきたり、座りじわがとれず、見栄えが悪くなりませんか?!
また、洗濯で白衣丈が縮み、足首の肌が見えてしまうこともあります。その裾まわりの悩みも、俗袴は解消してくれます。
◎ 俗袴の生地
俗袴の生地は、夏はクールポーラ、冬はテトロン紬ウール、冬は純毛紬セルテトロンウールの色無地が無難にオススメですが、仙台平(せんだいひら)という縦縞(たてしま)の、ちょっとオシャレな柄もあります。
絶賛仕立て中。
正絹の他にウールもあるので、まずはウールで試してみるのもアリですね。このウールは起毛でなくサマーウールに近い厚さ。真夏を除けば3シーズン使えるのではないでしょうか。(感じ方には個人差があります)
◎「俗袴」推し
僕が出張で全国を回る感覚では、俗袴を履かれている方は、組内(そない)に1人2人。もっと広まればいいのになぁと感じています。次のシーズンに向けておひとつ、試しにいかがでしょうか?!
合掌
直七法衣店 四代目 川勝顕悟
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