
お悩み
Q.袈裟の紐はなぜ、あんなに簡単に取れるのでしょうか?

回答
A.衣の生地を破らないよう、あえてガチガチに紐をとめていません。
袈裟の紐、思ったより簡単に取れてしまいますよね。そのたび縫い直す必要があるので、もう少しシッカリ縫い付けられないのか?と疑問に思われるのも頷けます。
実はこれ、生地が破れるのを未然に防いでいるのです。紐が取れた”だけ”なら、縫い直せばよい。しかし、生地が破れてしまうと、いくら破れた部分を縫い直しても、また力がかかり破れるため、もう使えない衣になってしまうんですね。
他の部分はまだまだ使えるのに、紐まわりだけのことで使えなくなるって、もったいないですよね…ですので、みなさまにとっては「もっとガチガチに紐縫い付けてほしい!」というお気持ち、とてもわかりますが、法衣店の、ひいては和服の考えに基づき「縫い直して末永く使う」という視点から、ややゆったりめに紐を縫い付けています。
紐が取れてしまったら…
紐が取れてしまった場合は、①ダブルクリップなどで留め応急処置、②手縫いで修繕していただき、一度、ナオシチへLINEで相談や、修繕依頼をしていただければと思います。
かといって、何度も取れてしまうと日々のお参りに支障が出たり、面倒ですよね…そんなときもナオシチにご相談ください。できる限りしっかりめに縫い付けさせていただきます。
そもそも紐が取れにくい結び方はあるの?
紐が取れるということは、それだけ引っ張る力が紐にかかっているといえます。ですので、ギュッと締めすぎず、ややゆったりめに紐を結ぶよう、心がけてみてください。
その他のお悩みや質問もぜひ!
今回は、袈裟の紐について解説しました。このような傷みや破れに関するご相談はもちろん、商品購入や日々のお手入れに関する質問も受け付けています。
些細なことでも、不明・不安な点などありましたら、ナオシチ公式LINEまでご相談くださいませ!