【命いただく輪袈裟】さまざまな命から生かされる

「多くのいのちと、みなさまのおかげにより、このごちそうをめぐまれました。」 

「深くご恩を喜び、ありがたくいただきます」

浄土真宗の家庭では、食前にこんな言葉を唱和してからお食事をいただくこともあります。私たちが日々、いただいているお食事はお肉やお野菜といった多くのいのち、そして食物を生産される方や調理をされる方のご尽力によって成り立っています。

そんな大切なこと、子どもたちに伝えていきたいですよね。そこで、ぜひ着用していただきたい輪袈裟をデザインしました。その名も「命いただく輪袈裟」です。

どんな商品?

さまざまな食べ物の柄をあしらった、浄土真宗本願寺派用の略式輪袈裟です。見た目のかっこよさやかわいさよりも「伝わる」ということを意識してデザインしました。

あしらわれている食べ物は「スイカ・トマト・卵・稲・ナス・ブドウ・イチゴ・鶏・魚・牛」の10種類で、例えば日曜学校等の子どもたちがあつまる行事で、お昼ごはんを食べたあとに輪袈裟に書かれている食べ物の柄を指さしながら「今日のお昼ごはんは何が入っていたかな?」といった具合に、子どもたちと一緒にいのちについて考えることができますよね。

「多くの命をいただき生かされている」ことを感じる一領です。

おかげさまで、保育園や幼稚園を運営されているお寺さんや、子ども会などを実施されているお寺さんから好評をいただいています。可愛い柄に仕上がったので子どもたちからも人気です。

法衣店として「仏法広まれ」にできること。やっぱり、袈裟を通して僧侶のみなさまが仏教を伝えるお手伝いをしたい。デザインや質感、仕立てがよいのは当然ですが、「職人と宗教を次世代へ」という理念を一緒に伝えていきたいです。

この輪袈裟制作のキッカケは、保育園の先生をされている僧侶にご提案いただいたことです。当初は動物など、子どもたちにウケがよく、保育園や幼稚園でも着けやすい輪袈裟を作れないか?というご提案でした。でも、子どもたち向けであることを考えたときに「宗教を次世代に伝えていく」ことも大切にしたいと思ったんです。

動物や可愛いイラストで子どもたちの注目を集めることも大切ですが、同時に学びになることを伝えられたら尚よいですよね。そこで、「いただきます、ごちそうさま」という仏教的な考えをお伝えできないか、というアイディアに至りました。ご飯を食べる時の宗教的な情操教育にお役立ていただきたいですね。

なお、今のところは輪袈裟のみの展開で、門徒式章や子ども用の式章は用意しておりません。ですが「子ども用の式章も欲しい!」という声もいただきました。

今後、直七LINEで50人ほどのみなさまからお声をいただけましたら、制作を検討しようかなと。子どもさんへのプレゼントとして、お役に立てるかもしれませんね。他には、ランチョンマットなどへの展開も検討しています。

この記事を書いた人

直七法衣店 四代目 川勝顕悟


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法衣袈裟コンシェルジュ 四代目ナオシチに
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合掌
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