ご希望や用途に最適な生地を。麻の白生地、再選定です。

1.より色艶を。生地再選定

以前の記事(→ 赤(紅hongse)「染麻地と龍刺繍。オーダーメイド袈裟のお仕立てです。」)続きです。

もう少し艶が欲しいとのことで、麻の白生地を選び直します。試しに染めた生地よりも薄いほうが、お好みの色に近く染まりそう。麻の白生地一つとっても、何十種類もの番手(糸の太さ)があり、それぞれ用途に適した生地を選ぶ必要があります。

あまりに薄すぎると、仕立てにくく綺麗な長方形にならなかったり、耐久性に問題があったりします。その辺りも考慮しながら、この2種類に絞り、最終選考。

 

2.宗派による生地感の違い

「法衣袈裟」といっても、宗派により違いがあります。浄土系は、生地に張りがあり、割としっかりめを好まれるイメージ、禅宗系は、柔らかく薄めを好まれるイメージ。法衣袈裟の歴史や意味合い、使用する生地の量なども関係するかと。そのあたりの話は、またの機会に。

光を通して比べてみました。甲乙つけ難し。右の方がより薄い生地です。経験則ですが、染めて張ると、もう一歩差がでる感覚です。

どちらを染めても問題なさそうですが、お寺さんのご要望をより満たし、長い目でより満足いただけることを考えた結果、今回は写真右の薄い方としました。

 

3.麻襦袢で麻デビュー

これくらい薄い麻生地で襦袢を仕立てても、着心地いいんですよね。「白衣や袴までは、さすがにシワが気になる」とお考えの方には、襦袢から入るのもオススメです。(※要相談。お仕立てに日数かかる場合がございます)

やっぱり天然繊維は気持ちよくて、面白い。次の染め上がりが楽しみです。

 
合掌
直七法衣店 四代目 川勝顕悟

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