こんにちは、ナオシチです。日々の月忌参りやお寺での事務作業のときに着ける「輪袈裟」、法事の際に着ける「五条袈裟」など、浄土真宗でも様々な袈裟がありますね。僧侶の皆さんの中には、どんなときにどんな袈裟をつければよいか、迷われている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、今回は、浄土真宗の袈裟についてあれこれ解説します!袈裟の種類から選び方まで、迷ったときはぜひこの記事をご覧ください。
「袈裟」とは?
そもそも「袈裟(けさ)」とは僧侶が身につける法衣の一種であり、梵語で「壊色・混濁色」を意味するカーシャーヤ (kāṣāya) を音訳した言葉です。法衣(衣)の上につけるようにしています。
ここでは、一般的に袈裟と言われる「七条袈裟」や「五条袈裟」、「輪袈裟」について解説します。
袈裟にはいくつか種類があります
七条袈裟(しちじょうげさ)

七条袈裟は、浄土真宗において、礼装として着用する最も大きな袈裟です。主に、葬儀や住職継職法要の際に着用します。
七条袈裟は、予算・お好み・年間使用回数・地域性など、さまざまな条件に適した生地質や色柄があります。ナオシチでは、みなさまそれぞれに最適な七条袈裟をご提案しています。
五条袈裟(ごじょうげさ)

五条袈裟とは、縦に5つの条(じょう)によりつくられた袈裟で、法事や法要の際の正装です。大威儀と小威儀があり、それぞれ大威儀は左肩に、小威儀は左肘のところで結び、着用します。
様々な色や文様があり、また、僧班と呼ばれる本願寺僧侶のグループ分けをもとに、属する僧班による色柄の指定もあります。
輪袈裟(わげさ)

輪袈裟とは、首から掛ける略式の袈裟で、文字通り輪っか状になっているところが大きな特徴です。主に月忌参り等のお参りや、僧侶が集まる会議の際に着用される、略式の袈裟です。
他の仏教宗派では「折五条(おりごじょう)」や「畳袈裟(たたみげさ)」と呼ばれることもあります。五条袈裟同様、様々な色や文様があります。
※他に、小五条袈裟や三緒袈裟、黄袈裟といった袈裟があります。
袈裟の選び方のコツ
例えば、輪袈裟でしたらどういった選び方をされていますか?「高くて良さそうだから」「自分の好みの色柄だから」「勧められたから」といった感じで選ばれている方もいらっしゃると思います。
もちろん、それも一つの選び方ですが、ナオシチ的にはオススメしていません……。というのも、「値段が高いから高品質」というわけではなく、また「珍しい柄だから個性的」とも限らないからなのです。
そもそも輪袈裟の価格は
・色数
・金糸の量
・デザインの複雑さ
で主に決まります。だから「高い=良い」ではなく、一色のシンプルなものでも工夫次第で十分に上品になります。
その一例が「七越絽(ななこしろ)」の輪袈裟です。絽の織りをベースに、矢絣のような柄とすることで透け感を抑えるとともに光の屈折により色艶を出しています。

一見単色でも、角度によって表情が変わり、落ち着きの中に個性を感じられます。

ですので、袈裟を選ぶ際は、値段や派手さではなく「工夫された上品さ」をぜひ見極めていただければと思います。これを知っているだけで、シンプルであっても品のある特別な袈裟を出会えるかもしれません。
「袈裟はお荘厳そのもの」です。ぜひ、素敵な輪袈裟と出会っていただき、末永く着用いただければ幸いです。
袈裟のご相談はナオシチまで!
今回は、浄土真宗の袈裟についてご紹介させていただきました。袈裟といっても、様々な種類があることがお分かりいただけたかと思います。
「どんな袈裟が良いんだろう……」とお悩みの方は、どうぞお気軽にナオシチまでご相談ください!ご相談は、ナオシチ公式LINEにて承っております。
オシチ公式LINEは→ こちら